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大阪同企連啓発研究会 研修の受入れ(11/17)

11月17日、大阪同企連啓発研究会の6名の方が研修にお越しくださりました。

はじめにワークショップ「フォトランゲージ『西淀川公害』」を実施。
みなさんは企業で人権問題を担当されており、公害にも関心をお持ちの方ばかり。写真から細やかな情報を読み取り、それぞれの視点で意見を共有してくださいました。

西淀川公害に関する写真を観察していろんな情報を読み取ります

次に、スタッフから西淀川公害についての解説。パワーポイントで説明している中で、気になった点を随時質問していただいたので、深く理解をしていただいているのを感じました。

続いて、西淀川公害患者と家族の会の上田さんと岡崎久女さんのお話です。
空気のきれいな高知から大阪に移り住んで公害病になったこと、子どもも公害病になりとても辛い体験をされたこと、そして裁判や公害反対運動に関わる中で多くの方々からの支援を受けたこと——ひとつひとつの言葉に重みがありました。

参加者から「和解金の一部をあおぞら財団設立に使うことに反対が出なかったのは、どんなお気持ちだったのですか」との質問がありました。
岡崎さんは「裁判はお金のためやない。(企業や国・公団に)謝ってほしかっただけ」と答えられました。
和解金など“お金”に注目が集まりがちな公害裁判ですが、患者さんたちの根本にあったのは「公害を何とかしたい」という願いだったことが強く伝わりました。

公害患者会 岡崎さんと上田さんのお話

お話のあと、あおぞら財団の周辺でフィールドワークを行いました。

区民の声を反映して作られた大野川緑陰道路

歌島橋交差点の大気常時観測 PM2.5等を測定中

最後は資料館の見学です。裁判資料をはじめエコミューズにしか所蔵されていない公害反対運動に関わる資料をみてもらいました。

貴重な公害に関する資料

参加者の振り返りでは、次のような感想がありました。

  • 岡崎さんの「お金やないねん」という言葉が心に残った
  • 先々を想像する力、”ちいさき声”を聴く力を大切にしたい
  • 企業人として同じ過ちを繰り返さないために啓発したい
  • 国や企業の保身は許されない
  • 自分が当事者だったらどれだけ悔しいか。差別を受ける人の気持ちを学び続けたい

現在、企業では人権尊重の姿勢が強く求められ、社会的責任も高まっています。今回、公害患者さんの声を直接聴いていただいた体験が、今後の企業活動に活かされることを願っています。

(あおぞら財団スタッフ・谷内)


あおぞら財団では、フィールドワークや公害患者さんの語り部などを取り入れたオーダーメイドの授業、研修を行っています。SDGs達成に向け、パートナーシップで問題解決に取り組んだ大気汚染公害の経験を、現地で学んでみませんか?

あおぞら財団の授業、研修に興味のある方はこちら↓をご覧ください。

あおぞら財団の研修・教育」の(別ページに飛びます)

追手門学院大学社会学部社会問題コース フィールドワーク(11/16)

11月16日(日)、追手門学院大学社会学部社会問題コースの西淀川フィールドワークが行われました。

今回の参加者は学生さん7人と引率の藤吉圭二先生。学生さんは事前に『西淀川公害の40年』の冒頭部分を読んで来られていますので、予習もばっちりです。

出来島駅を出発し、かつて公害道路と呼ばれた国道43号、公害の石碑があるあおぞら苑、公害患者の拠点だった千北診療所、大和田マスジド、大野川緑陰道路をめぐり、あおぞら財団まで歩きました。

一見何の変哲もない道路にみえる国道43号。実は、さまざまな環境対策がされています

海抜-0.5m。地盤沈下のため、地面が海より低い!

和解金の一部を使って設立されたあおぞら苑。公害の石碑

イスラム教のお祈りの場「大阪マスジド」。1階でお買い物ができます

区民のはたらきかけできた大野川緑陰道路

あおぞら財団に到着後、ワークショップの「フォトランゲージ」やスタッフから西淀川公害についての解説を行った後に、西淀川公害患者と家族の会の須恵佐興子さんのお話です。

1960年代の西淀川は大気汚染が深刻で、晴れの日でも「いつもどんより曇り空」であったこと、洗濯物を干しても煤煙で汚れてしまったこと、そして、公害のために公害病になってしまっただけでなく、配偶者の眼の病気が重なってしまい必死で生活していたことを語っていただきました。

西淀川公害患者と家族の会の須恵さんと上田さん

資料館エコミューズの見学

学生さんからは次のような感想が寄せられました。
・患者さんの話や資料館でみた当時の方の言葉、写真や資料が印象に残った。
・いまだに公害問題は根強く残っていることに驚いた
・フィールドワークで西淀川の中で色々な公害対策がされているのを知った。
・自分の住んでいる地域で起こっている公害や、その対策について身近なところから学びたい。
・車の使い方や電気の使い方など自分にもできる事は多いと思う。
・公害という自分が経験したことのないものを身近に感じられる機会として有意義だった。

引率の藤吉先生は、社会学は当たり前を疑う学問であるとのお話がありました。今は当たり前のように感じられる青空が、以前は当たり前ではなかったこと、青空を未来に手渡したいと努力された公害患者さんのことが学生さんの心に残ったことをとても嬉しく思います。また、大学での研究や生活といった様々な場面に、活かしてもらいたいです。是非、卒論で公害のことを取り上げ、エコミューズの資料を活用してもらえたらと思います。

(スタッフ谷内)

楽らく呼吸会「呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定」を開催(11/14)

11月14日(金)に、楽らく呼吸会を開催しました。
今回のテーマは、「呼吸リハビリ、じぶんでできる運動、体力測定」。
西淀病院の理学療法士の木下さんと後藤さんを講師にお迎えし、呼吸リハビリや日常生活でできる運動について学びました。参加者は講師とスタッフを含めて12人でした。
呼吸リハビリについては、環境再生保全機構の呼吸リハビリテーションマニュアルをもとに正しい呼吸法や簡単にできる運動を教えていただきました。
また、今回は中国の環境NGOがあおぞら財団に来日されていたため、前半は環境NGOの方々の見学もあり、にぎやかに始まりました。

呼吸ケア・リハビリで、症状が改善!

中国の環境NGOの方々の見学もあり、今回は賑やか

呼吸筋ストレッチ体操で、すっきり!

呼吸筋ストレッチ体操を終えた後、参加された方からは「胸が広がった感じで呼吸がしやすくなった」「家でも続けたい」との声が聞かれ、笑顔があふれました。

体力測定では、握力測定、30秒間の立すわり回数を測りました。握力は全身の筋力の目安となる指標で、立ちすわり回数は下肢の筋力や持久力を見るテストです。

測定は和気あいあいと進みました。昨年までの数値を記録していますので、比較することで自分の体力の変化がわかります。ほとんどのみなさんが、体力が落ちていないということが確認でき、ほっとしていました。

最後に質問タイム&交流です。

日常生活で取り入れている運動の話や、配偶者がCOPDで呼吸リハビリにどう向き合ってもらうかといった相談も寄せられ、参加者同士で思いを共有する場となりました。

参考:独立行政法人環境再生保全機構 呼吸リハビリテーションマニュアル

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【次回のご案内】

次回の楽らく呼吸会は、2026年1月23日(金)に開催します!
テーマは、「お話会、笑いヨガ、DVDをみながら呼吸筋ストレッチ体操」です。
笑いヨガとは、笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操です。
西淀川で笑いヨガを教えている方に講師として来てもらいます。
1月からみんなで笑って福を呼び込みましょう!

Filed under: イベント報告・ホームページ更新 | 環境保健 — aozorafoundation 公開日 2025/11/27(木) 11:12

11/26(水)はあおぞら市です

次回のあおぞら市は

・のざとおやつファクトリー7373。さんの体に優しいおやつ&コーヒー

・ごはんyaすみのさんのお惣菜、お弁当

・かるる市さん & 谷口ファームさんの新鮮オーガニック野菜

・富士製ぱん工場さんの天然酵母パン

・介護アロマサークル レイズさん & 楽成体さんによる癒しのマッサージ

 

身体にやさしくて、おいしくて、気持ちの良いものが集まる「あおぞら市」。

ゆったりとお買い物やリラクゼーションを楽しみに来ませんか?
皆さまのお越しをお待ちしています♪

・・・・・・・・・・・

日 時=2025年11月26日(水)10:00~13:30(順次開店)【雨天決行・荒天中止】
場 所=あおぞらイコバ(あおぞらビル1Fの地域交流スペース)
最寄駅JR東西線「御幣島(みてじま)」駅 8a出口スグ
地図・アクセス https://aozora.or.jp/accesscontact

・・・・・・・・・・・・

◎11/26の出店予定

 

■のざとおやつファクトリー7373。

米粉のシフォンケーキとクッキーの販売

米粉を使った心と体に優しいおやつを作っています。
無添加のおやつで喜びや笑顔を循環させていきたいです。

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■ごはんyaすみの

手作りお総菜を数種詰めた家庭的な味のお弁当の販売をします。

 

 

 

 

■かるる市
奈良県宇陀市でお米を農薬と除草剤を使用せず天日乾燥にて収穫します。

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■富士製ぱん工場
天然酵母、国産小麦でアマランサスというミネラル豊富な
南米原産の雑穀を混ぜ込んだ、ひと口食べると笑顔になれるんです

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■谷口ファーム
兵庫県加東市東条町で生産した野菜です。

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■介護アロマサークルレイズ

11:00~13:30

〇精油(エッセンシャルオイル)の香りに包まれて触れ合いながらハンドケアで癒し空間を提供します。介護アロマサークルレイズというボランティア活動をしています。興味のある方一緒に活動してみませんか?
1回15分 500円

 

〇アロマスプレークラフトワーク

お好きな香りを選んでアロマスプレーを作ります。 1回 500円

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〇ドライヘッドスパ10分1000円 15分1500円

リラクゼーション、眼精疲労に。

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■足つぼマッサージ楽成体
体の疲労と痛みを早急に緩和する健康ルームからあおぞら市へ出張マッサージ。

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■あおぞら財団販売コーナー

・おっとせい(アルカリ電解水)、ハンドソープなど

今後の予定

<2025年>12/10,12/24

 

 

※あおぞら市は毎月第2・第4水曜日に開催しています。

※開催は予告なく変更する場合がありますので、詳しくはお問い合わせください

Filed under: あおぞらイコバ | イベント案内 — aozorafoundation 公開日 2025/11/20(木) 18:08

エコミューズ企画展「『空気はよごれている!』 区内小中学校ではじめて気づいた『西淀川公害』」みてアート2025に参加(11/1-2)

11/1-2に開催された「西淀川芸術祭・みてアート2025」に、あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)として参加しました。

「みてアート」は、アートをきっかけに地域で交流しようと始まったイベントです。エコミューズでは、かつて「公害のまち」と呼ばれた西淀川の過去と現在を考える展示を、毎年企画しています。今年は晴天にも恵まれ、2日間で323人のご来場をいただきました。

今回のテーマは「資料アーカイブズでたどる西淀川公害 『学校を苦しめる公害』への気付きと公害教育の展開」。まだ「公害」が自覚されていなかった1970年前後の西淀で、学校の先生たちが公害に対峙していく取り組みを展示しました。

 

西淀の大気汚染の深刻さを明らかにしようと、先生たちが集めたイチョウの葉っぱや、さびた雨どいのかけら、などなど。展示した資料は、学校に表れた公害の被害を示す「ホンモノ」の資料です。また、今回は中学校で発行された公害研究資料や、子どもたちの文集をレプリカで展示し、手にとってご覧いただくこともできました。

 

企画展の当日には、大野川が「ドブ川」と言われていた頃のこと、工場から出ていたにおいのことをお話してくださった方や、文集を読み込んでくれた小学生の方もいました。

 

実は今回の展示は、現在エコミューズで作成中の資料集の第2章の内容をもとに構成したものでした。来年のあたまの刊行を目指して、日々作業に取り組んでいます。企画展は毎年1回だけですが、刊行されれば、お家でも学校でも、身近に西淀川公害を考えられるきっかけになるのではと思っています。

 

資料を通じて、西淀川公害や、西淀の過去と現在についての理解が深まったり、考えたりするきっかけになれば幸いです。

たくさんの方にクイズに挑戦していただきました!

※企画展の実施には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しました。

 

みてアート
http://miteart.blogspot.com/

(記:スタッフ・関谷洸太)

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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